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誰だって幸せに生きたい!新橋キャバクラ店暴行殺人事件に憤りを覚えた

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こんにちは、DACです。

今回は、あるシングルマザーの暴行死事件の記事を読んで気になることの覚書きです。

元記事

キャバクラ暴行死 未婚10代母、遠い自立 娘残し無念 毎日新聞2017年9月2日東京版夕刊

概要

  • 被害者は東京都港区新橋のキャバクラ店で7月、勤務中だった与島稜菜(りょうな)さん(当時19歳)
  • 加害者は店の経営に関与していたとされる伊藤英治郎被告(31)=傷害致死罪で起訴=
  • 顔を踏みつけるなどの暴行を受け意識不明の重体になり、5日後死亡。親でも顔での判別が不能、目鼻からの出血が止まらず脳の腫れから手の付けようが無い状況だったらしい
  • 与島さんは高校1年の時、同級生の子を妊娠して中退。
  • 無資格でできる産婦人科の看護助手になったが、「できた命を大切にしたい」と出産を選んだ与島さんには人工妊娠中絶に関連する業務が耐えられず、昨夏退職
  • 昨年10月から「やり直したい」と高校時代の同級生と長女との親子3人で暮らし始めたが、生活費でいさかいあり
  • 生き抜くために選んだ仕事がキャバクラで娘を実家に預け従事したが「昼の仕事をしたいので辞めたい」と伝えた後、凶行を受けた模様

所感

酷過ぎる話だと思う。誰であれ、顔を踏みつけにするような無茶苦茶な暴行を受ける謂われは無い。まして、19歳なんてまだこれからの若い人、それも苦難に苛まれつつなんとか生き抜こうとしている人がこんな目にあうなんて許されてはいけない。強い憤りを感じた。

また、記事タイトルとして「遠い自立」とあるが、これは極めて不適切だ。これでは自立できていないから悪いという解釈を許してしまう。あるべき幸福な生き方が遠くそのための道筋が立てようがないことが問題であり、彼女たちが自立していないからではない。そこを本末転倒にミスリードさせては駄目だ。

キャバクラに関する自分の認識

自分はキャバクラには全く縁が無い。だから、知っていることと言えば風俗の一種で、漫画やドラマで扱われる際はホスト業の女性版みたいな位置づけで華麗なイメージで描かれることが多い程度の認識しかない。

対面接客で男性客が気分良く飲食できるよう会話や世話をする。風俗と言っても店内では性的な直接接触は無い前提となっている。売上げを上げるため多くの指名や注文を受けられるキャバ嬢が優秀とされ評価ヒエラルキーがある。そのため、支払いの太い上顧客を固定的に持つための営業メールや同伴出勤、アフター(閉店後店外接客)といった営業活動やオプショナルな収入源確保も非公式だが活動範囲となる。

恐らくは店のオーナーが収入の大半を握り、店員や嬢といった店子はその残分を分与されるがヒエラルキーやオプション活動の多寡によって収入差が激しい。その内訳は基本的にオーナーの胸先三寸であろうし、妥当性の検証はなされないため店舗ごとの格差、構成員ごとの格差は大きい。

何も調べずに思いつくイメージを並べ立てるとこの程度だろうか?もしかすると全然違うのかもしれないけど、世間一般の認識とそうズレていないと思う。

キャバクラの現実

検証するつもりも予定も無いのであくまで記事になぞらえた物になるが、少なくとも華麗なイメージからはかけ離れたもののようだ。

  • 昼間の仕事は非正規で十分稼げないことを理由にキャバクラ勤務を始めるという。すぐに働けて、日払いで給料をもらえる仕事は頼みの綱
  • 給与の未払い、長時間拘束、即日解雇は日常茶飯事だ。店長やオーナーが暴力で支配し、従業員は不当な扱いに抗議できない心理状況に追い込まれやすい。

今回の被害者もまた他によるべなき女性だった。高校中退で職歴的にも厳しい。これという技能認定も持たない。子どもがいて養う必要があるが、父親相当の同級生はその役目を全く果たしていない。実家も父がガン闘病中で母が細腕で支える状況で頼るに頼れなかった。「他に手段が無かったか?」と問うことは出来ない。それしか無かったからそうしたのだ。

弱い立場に立ったとき、そこにつけ込み搾取する構造が必ず出来る。理由は簡単だ。それが儲かるからだ。不当であればあるほど儲かるからやりたい放題なのだろう。

そうとはいえ、ここまで無茶なことをしている印象は外からは感じ取れない。理由は簡単で接客業である以上外面は綺麗に化粧するのだ。客はお金を払う限りにおいては強者の位置付けである。店によっては客による暴行も横行しているような記述がある。

風俗に対する偏見も強い


ネット上には、被害女性やユニオンに対する中傷があふれた。「高給の代償だ」「女性を売り物にすればリスクはつきもの」--。布施さんは「水商売への差別的視線を感じる。被害者へのバッシングが、ますます被害の声を上げづらくさせる。まず実態を広く知ってほしい」と訴える。
風俗が日陰的な位置づけになるのはある程度は致し方ない。性的な物を金銭に換えるという商業形態はそれこそ貨幣が生まれる以前よりあっただろう原初の存在だけれど、子どもにそのまま伝えられるかと言えばNOだ。開放的になるべきだという論点があることは知っていても、世間一般の承認が得られる状況には至っていない。

しかし、誰であろうとどんな職業であろうと給与の未払い、長時間拘束、即日解雇を「リスクはつきもの」という中傷であたるのは卑劣だ。まして、暴行されて当たり前、死んで当たり前とはどういう了見だ?赤い血が流れているとはとても思えない。

仕事をすればまっとうに支払われるべき物は支払われなければならない。無茶苦茶な勤務を強いられてはならない。いきなり解雇したり、暴行したり、人としての尊厳を顧みない行動に晒されてはならない。

当たり前すぎることを当たり前に考えられない人達がいる。全く逆のことが常識のようにまかり通る現実がある。度しがたいことだけど、それがあることを認め、それが間違えていると知らしめねば状況は決して変わらないだろう。

少子化問題を指摘すれど10代のシングルマザーには何の助けも無い


「10代の妊娠は『予防すべきリスク』とされ、母親に対する偏見は根強い。出産後の苦境は自己責任とされ、公的支援はないに等しい」と指摘するのは、若年母親の生活実態を研究してきた大川聡子・大阪府立大准教授(地域看護学)だ。

厚生労働省の人口動態調査などによると、10代で妊娠した人の4割が出産し、出生数は1万~2万人の間で推移している。中卒や高校中退で、アルバイトやパートの不安定雇用となるケースが多いとみられる。未婚での出産や離婚で、実家の援助がなければ孤立しがちだ。
結婚適齢期で結婚して子どもをなすという昭和のモデルケースは崩壊しつつある。結婚も出産もしないし出来ない状況が広がっている。

そうであるにも関わらず、行政の仕組みも世間の認識も頑として変わらない。いまだにあるべきとしたモデルケースからの逸脱は全てが悪であると言わんばかりのバッシングの対象になる。そこまで積極的で無いにしてもサポートからは外すし、その対処を良しとする素地は底堅い。

社会補償費は上がる一方で新しい財源開拓が出来ない状況にあれば、そういった弱いところを切り捨てる流れは恐らくなるべくしてなった最低の切り捨てだろう。貧すれば鈍するというが、その一方で少子化を嘆くとか何の冗談かという言動不一致がますます国の生産性を落としている。

終わりに

憤りを感じるものの自分に出来ることが何も無い。分与できるお金も無いし、状況を左右する権力も無い。そのために何か運動をする時間も甲斐性も無い。ただただ憤るだけだ。

そう考えると自分もまた間接的に加害者に加担しているのだろう。そう思うと本当にやるかたない状況だ。

新橋キャバクラ店暴行死事件でキャバクラユニオンが「緊急声明」発表 「この社会が水商売の女は殴ってもいいとみなしている」 | ニコニコニュースのコメント欄を見ても、初期には醜悪という言葉でも生ぬるいくらい酷い中傷が書き連ねてある。弱いと言うことは決して他人事じゃない。いつだって誰だって滑り落ちる可能性がある地続きの話だろう。共感力が弱い自分にだってそれくらいは分る。なんでこんな酷いことが書けるんだろう?

誰だって幸せに生きたい。それを踏みにじって言いわけが無い!絶対にそんなことを許しては駄目だ。

これという結論や解決案が書けなくて悲しいけれど、以下もご参考として紹介します。