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理解と共感は別物と実感させられた、機動戦士ガンダム THE ORIGIN

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こんにちは、DACです。

今回はガンダムのお話しを一つ書きますね。

お題

アニメ版「機動戦士ガンダムTheORIGIN」の1-3(アマゾンのプライム・ビデオ経由)です。

4もこれから見るつもりです。ただ、もうここまで見てて「ブワッ!」と来る何かがあったので書き留めたいと思ったのです。

小生とガンダム

小生は正直ガンダムについてはライトなファンを名乗るのも恐縮するレベルの知識しか持ち合わせていません。初代ガンダムを教養程度に見たことは見ましたが、以降のシリーズはどれもこれも名前を聞いては「ふーん、またか」と受け流して一切見なかったくらい縁遠いのです。

そうとはいえ、世代的には宇宙戦艦ヤマト世代なのでガンダムが人気が出た頃、「こんな凄いものがアニメで出るんだ」とリアルタイムに放映で目を通してはいました。ただ、設定の詳細が分かるか、考察に至れるレベルかといえば全然駄目です。何せ、キャラクタですら主要中の主要なところ(これも人によって範囲は違うけど)を押さえるのがやっとで、少しでもそこから外れるとこれ誰だっけレベルです。まあ、ファンから言えば論外の外道です。

機動戦士ガンダムTheORIGINの状況設定

機動戦士ガンダムTheORIGIN(自分が見た範囲、全体はもっと広い範囲っぽいので全体とすると語弊あり)は、一言で言えばシャア・アズナブルとセイラ・マスの二人の物語です。

初代ガンダムは一年戦争というジオン公国と地球連邦の間の戦争に巻き込まれたアムロ・レイという少年を中心に話が進みました。彼は確かに主人公で焦点が多くあてられましたが、戦争という激動、運命の輪の中にある多くの人々の群像劇でもありました。その意味では主人公を俯瞰した絵巻物のようでもあり、その時々に中心に据えられる人の心に寄り添う物でもありました、。

機動戦士ガンダムTheORIGINもまた、二人に焦点を当てつつもその内心よりも行動から読み取らせる作りをしています。

あらすじ

時は宇宙世紀0068年、一年戦争が勃発する0079年から11年遡り、後のジオン公国であるサイド3ムンゾ自治共和国から話は始まります。既にこの時点でスペースコロニーに拠点を置くスペースノイドと地球連邦政府とは深刻な対立状態が発生しています。自治共和国では完全独立を指揮するジオン・ズム・ダイクンという指導者が台頭していました。

そしてまさに独立宣言を議会で行おうとした壇上でダイクンは突如苦しみ始め死に至ります。彼を目の敵にしていた地球側による謀殺と捉えたムンゾの大衆は怒り狂い暴徒となり緊張状態は高まります。本来それを支えるべきダイクンの麾下である主要側近のラル家とザビ家は主権争い合う。片やジンバ・ラルはザビ家がダイクンを暗殺したとしダイクンの遺族(妻と二人の子ら)を保護し、片やザビ家はこの期にムンゾの支配権を奪取すべく暗躍するのです。

このダイクンの遺児である二人の子らが、後のシャア・アズナブルとセイラ・マス、元の名はキャスバルとアルテイシアでした。醜悪な政争と地勢的な状況は、本来幸せに生きられた兄妹を残酷な生き方を強い、後の一年戦争の引き金を直接引くまでにその怨嗟を育てることになります。

兄と妹はいかに家族を失っていったのか、何故兄はその身の全てを復讐に投じたのか、何故妹は平和を渇望するのか。これまで触れられなかったこれらの謎を明かす様々な事象に光をあて、一つの物語として完成させています。

所感

個人的にはガンダムと言うのは初代シリーズで全てが完成している物だと思います。勿論、色々な謎や矛盾に見える物も沢山含まれています。その意味では言葉を選ばなければ未完の大作であったとも言えるでしょう。それでも、その隙間を含めてあれが完成形だったのだと今でも考えています。その意味では、このTheORIGINも外伝にしか過ぎません。

しかし、本編におけるシャアが何故あそこまで酷薄な行動を取るのか、無辜の人を巻き込んでも感情の揺れ一つ起きないのは何故かという問いに応える物となっていると思いました。彼は父を喪失し、そして母を喪失し、共に生きる妹の嘆きを受け止めるその時々に人として大事な何かを無くしていきます。

心ならず母を置いて二人が亡命した先々でザビ家からの執拗な監視が続き、時に殺害を目的とした襲撃を受けたりもします。たった二人きりになり何が出来るという訳でもない無力な彼らに一方的な悪意と排除をザビ家は突きつけます。死ぬか、そのまま息をするだけの存在になれと、家族を奪い更に存在の全てを奪おうとするのです。

恐らくキャスバルは壊れてしまった。残ったのは優秀な頭と身体能力だけで、自分と他の誰かを大事にして幸せに生きるという選択肢を自ら捨ててしまった。自分の未来では無く、ただ一人の妹の未来のため禍根を断ち親の無念を晴らすこと、ザビ家を完膚なきまでに存在抹消すること、そのただ一つの終焉に向けて終わり続けることを選択した。

アルテイシアにはそれが理解出来ない。父を失ったとき母を失ったときも身も世も無く嘆き悲しんだ。狼狽えることもした。だけど、怨嗟を持つには至らなかった。兄より幼かったと言うこともあるが、それは成長して道理を知る歳になって父の謀殺について理解しても尚変わらなかった。ただただ残るただ一人の家族である兄との平穏、そして周囲の平和を望むように育った。

同じ血を分けた兄と妹、その生き方を分けたのは二人が互いにかけがえの無い存在と思い合ったことにある。失わぬよう守り闘い続けた幸せの儚さを知った兄と守られ続けその幸せを共に掴もうと祈る妹は別離し、いずれジオン側と地球連邦側という殺し合う立場で邂逅する。

別離シーンそのものはあっさりとしているんです。でも、初代とそこまでに積み上がってきた流れを思うと改めて意味の無い「何故?」の煩悶で心がざわめくのです。頭では腑に落ちているけど、感情では共感しない…みたいな変な感覚。

やるせないという言葉が一番近いけど、それもなんかピッタリではなくて据わりが悪い。なんだろうね、これ。理解と共感は別物というのがはっきり実感させられた気がします。

終わりに

なんか自分はつくづくこういう感情を言葉に映し出すの苦手なんだなあと再認識します。幼稚な表現しか出来ませんでした。

アマゾンのプライム・ビデオのラインナップにあったので気まぐれで見始めたものがこんなに刺さるものだというのは意外で不意打ちになってしまったというのもあります。

何にせよ初代のガンダムを見た人であれば、是非見て下さい。楽しい!というのとは違いますけれど、心に何かしら押し寄せる物、そしてそれでもなお残る澱のような物がきっとあると思うのです。

ちなみに今プライム・ビデオで見られるのは4までですがディスク5も今年中に発売される見込みとのことです。本や漫画の方も是非読んでみようと思っています。きっとまた色々と違うものを見せて貰えそうですし(*‘ω‘ *)。

後あれです、言い訳でしかないけど自分はガンダムの知識は非常にうっすぃーーーです。もし、よければ最短で理解するのに何から手をつければ良いか、これは最低限見とくと良いよ的な物を教えて下さるととても嬉しいです。*1

対象作品メディア

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II [Blu-ray]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III [Blu-ray]

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*1:あれもこれもと言われると多分諦めちゃうので押さえておくべきところみたいなのが知りたいのです。恐縮ですが…